活動レポート
MPEC月例セミナー[開催レポート:第2回]
トヨタ自動車・カイゼンマイスター
経営品質とトヨタ生産ステム
哲学としてのカイゼン ~問題発見力と改善力を高める次世代リーダー

● ゲストスピーカー
石坂芳男 氏
トヨタ自動車株式会社 顧問
小森 治 氏
株式会社カイゼン・マイスター
代表取締役社長
[開催日]
2013年7月16日(火)
[会 場]
東京国際フォーラム
生産性の絶えざる向上と、
顧客満足の実現を追求し続ける経営哲学
国際競争力の低下や経済停滞と言われて久しいが、日本はあたらめて自らの強みを認識すべきだ。勤勉な国民性、世界でも群を抜く生産性や信頼性の高さ、新しいところではiPS細胞開発のような優れた研究功績もある。
今や世界中の企業がこぞって取り入れているトヨタ生産方式はジャスト・インタイムと自“働”化の2本を柱とした、ムリ・ムラ・ムダを顕在化し改善し続けるものである。トヨタが大切にしている8つの概念-場づくり、プロセス重視、「なぜなぜ5回」で知られる現場現物主義、普遍性・一貫性・継続性の3つへの愚直なこだわり、目で見る管理、社内横断活動、標準作業、平準化作業-は、トヨタの隅々にまで浸透している。
トヨタ生産方式とは、単なるものづくりや仕組みの体系ではなく、生産性の絶えざる向上と、高い品質と迅速なデリバリによる顧客満足の実現を追求し続ける経営の哲学なのである。大気汚染や事故・問題などネガティブインパクトをゼロにすること、快適性や利便性、ワクワク感などのポジティブインパクトを最大化させること、これら一見矛盾することを高い次元で調和させることが経営の要諦であるといえる。
先行指標は現場にある。納得できる言葉でした
森を見て木も見る。矛盾を高い次元で調和させる。まだできませんが、チャレンジしていきたいと思います。先行指標は現場にあるということがとても参考になりました。これらの改善活動は、自分の思い込みから抜け出ることが大切ですね。
できることから、まず着手していこうと思います
改善については見えるようにすること、周知できるようにすることが大切だと分かりました。一見簡単そうで、なかなか難しそうに思いますが、できることから着手し、さらに改善する方式を取り入れていこうと思います。
「見える化」の必要性を実感しました
矛盾を高い次元で調和するというのは、とてもいい言葉だと思いました。改善のための定量化、数値化をする有効性、見える化が必要な理由がよく理解できたと感じています。貴重なお話をありがとうございました。
イメージがつかみやすく、大変参考になりました
カイゼンのポイントや事例を数多く拝見することができ、とても参考になりました。特に写真を利用しての紹介が多かったため、説明が大変わかりやすく、イメージもつかみやすかったと感じています。
「理念に基づく協業」の大切さを学びました
トヨタの成功の要因は大変共感できました。特に強い現場と組織力。理念が部門を問わず全社員に浸透している様子がよくわかったと思います。製造vs営業の構図が見られる会社が多い中、理念に基づく協業がいかに大切かを実感しました。