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2014年度 受賞組織

インテグレートステージ GOLD賞

概要

●設 立
:1979年
●代表者
:園長 伊能恵子
●所在地
:東京都昭島市玉川町1-10-4
●従業員
:40名(2013年, 非常勤職員含む)
●事業内容
:東京都認可保育所、子育てサークル、学童保育、一時保育、
 地域ふれあい館事業の運営・管理
●ウェブサイト
http://akishimanaomi.jp

特色

一般的な就労支援機関としての保育所ではなく、
 集団の中で主体的な自立と自律を目指した「人格教育」を目的とした
 業界としてはユニークな存在

自ら大学で教鞭をとる園長が整備した発達教育指標に基づいた
 独自の教育メソッド

保護者を経営資源として位置付け「家庭養育力向上プログラム」
 を策定、保護者と協働した保育を実施

事業概要

東京都認可保育所として保育所をメインに、保育サークル、学童保育、一時保育、地域ふれあい館の5事業を運営する。保育・教育方針をキリスト教精神に基づき、集団の中で主体的な自立と自律を目指した人格教育に取り組んでいる。「知性(あたま)・身体(からだ)・心(こころ)」を司る脳は、発達のピークである幼児時期に適切な保育・教育援助を専門家の目で行い、子ども一人一人にあった保育・教育計画を保護者と共に策定し実行している。理念に、1)健全育成 2)福祉的教育支援 3)地域福祉サービス推進 4)育児力向上 5)働きやすい職場環境の5つを掲げ、「明日の日本を背負う人材育成を目指す」ことを使命とする。誕生から教育を保護者とともに実践することで、ナオミ保育園の独自性を実現する。また地域を育成していくことで地域の教育力を向上させることも目指すとし、質の高い保育と教育は業界で独自の高いポジションにあり、地域の関係機関とも良好な関係性を築いている。

表彰理由

■職員・保護者・地域関係者との価値観の共有が生み出した、
 地域における子育て支援文化の創出
保育園は保護者の就労支援機関だとする一般認識があるなかで、「保育と教育の融合」「0歳児から5歳児の子育てライフ」「一人一人の良さと可能性の発掘」を核に、保育業界に革新を起こす「明日の日本を背負う人材育成機関」としての独自のポジションを目指している。園が目指す姿と提供価値を職員と同様に保護者とも共有、また地域の教育力向上のために積極的に働きかけ高い認知を得ている。自主事業もあわせ、地域の核となって地域に子育て支援の文化を醸成している。
■理論と実践から生み出されたナオミ保育園独自の教育メソッドの
 持続的改善への取り組み
発達教育指標に基づいた独自の教育メソッドを開発し、6つの構成概念からなる発達段階と適切な環境の提供、効果を指標化することで理論と実践による保育の質の検証を可能にしている。保育の質の明瞭化と独自の教育メソッドを保護者と共有することで、保護者との関係性が年を重ねるごとに深まり、また卒園児の小学校にも提供されることで繋ぎ目のない健全育成の環境を整備している。独自の教育メソッドの活用は、保育業界に革新を起こすための中核的能力となっている。
■対話を通じて一体化した組織が積極的に課題にチャレンジし、
 振り返りから学習・改善に取り組む組織風土
事業の永続性のためには独自性と変革能力の持続的向上が重要との認識に基づいて、対話を重視した組織価値観の浸透と組織的な学習に注力している。組織横断での委員会活動を通じた現状認識と課題設定、活動の実践と検証の繰り返しのほか、独自のナオミメソッドは職員の資質向上プログラムによる教育とも連動している。職員の成長に伴い保護者との良好な関係の構築、ひいては子供への健全な教育が提供される好循環をつくりだしている。
■日常的に行われる目的実現に向けて必要な情報の選択と、
 情報精度および共有度向上への取り組み
中期方針や年度方針の策定にはリーダー層が参加し、経営に必要な情報の選択を検討している。子供の発達過程をデータ以外の形で即時に確認できるよう工夫され、保育に必要な情報を保護者と保育士とで共有、個別の家庭環境に合った保育過程計画の策定に繋がっている。また、事務作業的な間接顧客価値時間の短縮で保育に集中できるようにしている。情報の精度と共有スピードを高めることで子供の健全育成の促進と、家庭での教育力の向上につながっている。
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