2013年度 受賞組織
概要
- ●設 立
- :1947年
- ●代表者
- :代表取締役社長 永吉哲郎(ながよしてつろう)
- ●所在地
- :東京都府中市南町5-38-3
- ●資本金
- :1億円
- ●事業内容
- :コンクリート製品の製造、販売、施工
- ●ウェブサイト
- :http://www.kokensangyo.co.jp
特色
コンクリート製品を通じた道路・建築構造物等の社会基盤整備
都市環境・都市景観に配慮した技術と製品の提供
社会基盤整備におけるエンドユーザーである市民の立場の尊重
事業概要(沿革)
興建産業株式会社は1947年の設立以来、コンクリート製品の製造・販売・施工を一貫して行っており、現在は府中本社のほか神奈川と北関東に工場を構える。製品は多種多様かつ少ロットであることも多々あり、短納期も日常的である。そのため製造部門では顧客要求への柔軟な対応と、重厚長大かつ繊細な製造の立ち上げノウハウを発揮することが同時に求められる。製造部門が全体最適を図るには、製造事務部門と製造現場とが視点を同じくして改善に取り組むことが必要であり、この改善に取り組んでいる。
表彰理由(ポイント)
生産性向上に向けて製造現場のムードを高め、
成果に導いたリーダーシップの発揮
- ■プロセス改善を成功に導いた組織全体を巻き込むリーダーシップの発揮
- 顧客への貢献を目的とした効率性向上に向けた現場と事務との情報の遣り取りと共有化、それに製造プロセスの見直しと改善によって、立ち上げリードタイムの短縮化および生産性向上という成果に繋がっている。部門の行くべき道を示し、モデル班を設定、成功例を共有して他の班にも展開し、どの班も自発的に生産性の向上に向けて活動することを引き出している。小さな成功を認めるという働き掛けもモチベーションの向上を促進している。
- ■職場の俯瞰図と製造状況を「見える化」することで「わかる化」へ
- 製造の進捗状況は現場で毎日数値とグラフを敢えて手書きするようになったことで数字にこだわりが生まれ、進捗を具体的に説明できるようになった。製造プロセスは工程表と見取り図を可視化してシミュレーション、進捗が見えるようになったことで、必要情報とそのタイミングの優先順位が明確化され、情報の遣り取りに無駄がなくなり提案が活発化した。また、班をまたいだ支援体制が自然に行われるなど、コンカレントモデルが実現しつつある。
- ■現場の声への真摯な対応を通じた相互信頼の風土づくり
- 小集団活動を通じて製造部門の各部署・各班がお互いに自主的に協力し合う風土が作られている。1集団を比較的少人数にして意見を言い易い大きさにし、ビジネスパートナーも交えた横断的取り組みを通じ、また各集団すべての案件とその改善状況をオープンにしたことで、ビジネスパートナーも含め製造部門内にお互いに連携する意識が醸成され、相互信頼の絆が作られている。
- ■現場社員への「配慮アプローチ」の共有と協力
- 現場が不安に思いそうなことを想定して情報を整えたり、他の班との仕事の割り振りをどうバランスさせるかを相談したりなど、事務部門内で話し合いを重ねている。忙しい時間帯を避けて現場に足を運んだり、難しそうな感触であっても一旦引いて時を改めてもう一度話しに行ったり、現在の困りごとに耳を傾けるなど、相手への働き掛けの細やかな配慮がなされている。